出品に関する情報を適切に入力しておけば、バイヤーがすぐに商品情報を把握できるだけでなく、eBayでの検索結果に表示される順位も上がります。

まず、商品のタイトルに十分な情報を盛り込みましょう。eBayのレポートによると、出品のタイトルの文字数が60字より長い場合、売れ行きは1.5倍にアップします。

商品の全体像と特徴がわかる説明を記載し、よく検索されるキーワードを説明に含めましょう。配送オプションも必ず記載してください。

商品は2つ以上のカテゴリーに出品し、複数の検索結果ページに商品が表示されるようにしましょう。2つ目のカテゴリーには出品手数料（Insertion fees）がかかります。この手数料は無料出品枠を使用する場合でも適用されます。

eBayのデータによると、品質の良い写真を使った場合は売れ行きが5％アップすることがわかっています。商品はさまざまな角度から撮影し、他の物が写り込まないようにして、バイヤーの目が商品だけに向くようにしましょう。

重要なポイントは、商品の好ましくない部分を隠したり写真を修復したりしてバイヤーの目をごまかさずに、商品をありのまま見せることです。
ありのままの写真を使えば、取引がスムーズに進むだけでなく、返品のリスクも低くなります。マーケティング分析を行っているInvesp社のレポートによると、バイヤーの22％は商品が写真と違うとの理由で返品しているとのことです。

eBayが扱っている商品の70％は配送料無料で出品されています。バイヤーは支払総額が同じだとしても、配送料がかかる商品よりも、配送料無料の商品を選ぶ傾向があります。eBayのデータからも、バイヤーの20％は配送料の高い商品は注文しないことがわかっています。そのためeBayでは、バイヤーの配送料が無料になるように、配送料を含めて商品価格を設定することをお勧めしています。

バイヤーが無料で返品できるようにすることをお勧めします。お客様のことを考えた柔軟な返品ポリシーを設定すると、売り上げアップにつながり、出品のコンバージョンリフトを5％～25％も高めることができます。さらに、Top Rated Plusのステータスを獲得するには、30日以内は返品無料とすることが必須条件となります。

eBayのデータによると、Promoted Listings（サイト内広告：プロモーテッド・リスティングス）を利用した場合は商品の表示回数が36％増加します。サイト内広告の料金を支払うのは、商品が売れたときだけです。

このツールは、セラーレベルがAbove StandardまたはTop Ratedのセラー全員にご利用いただけます。

出品のプロモーションを行うには、Seller HubのAdvertisingタブからキャンペーンの設定を行ってください。

Advertising dashboard（アドバタイジング・ダッシュボード）を使用すると、出品の効率分析と戦略の改善に加え、今後のプロモーション対象として最適な出品の選択も行うことができます。詳しい指標が記載された販売レポートを表示するか、ダウンロードして確認しましょう。

eBayストアを運営するのは自分のオンラインショップを持つようなものです。ストアを出店すると、ブランディングツールを使って特色あるスタイルのページを作成したり、店頭にストアの名前を掲げたり、簡潔なウェブサイトアドレス（URL）を利用できます。また、出品手数料（Insertion fees）や販売手数料（Selling Fee）の割引を受けることができるため、数多く出品する場合や高単価の商材を販売される場合は、ストアを出店したほうが合計の手数料がお得になります。

さらに、eBayストアの出店者は、eBayのマーケティング・インサイト分析ツール、Terapeakを無料で利用できます。競合セラーのアクティビティ、効率、価格設定を追跡し、トレンドをもとに販売予測を立てて、一歩先を行くセラーになりましょう。

Promotions Manager（プロモーション・マネージャー）は、eBayストア出店者向けの各種マーケティングツールをすぐに利用できる複合的なソリューションです。在庫の一掃販売、クーポンの提供によるロイヤリティの向上、商品の複数購入に対する特別オファーなどを活用して、売り上げを拡大しましょう。

グローバルサイトのebay.comだけでなく、eBayの各国サイト（イギリスのebay.co.uk、ドイツのebay.deなど）にも商品を出品しましょう。各国サイトに出品した商品は、それぞれの国で検索結果の上位に表示されやすくなります。

eBay公式ツールのeBaymagを使用すると、各国サイトでの出品プロセスを自動化して時間を節約できます。

eBaymagを試してみる

Digital Marketing Institute社のレポートによると、バイヤーの74％はSNSの情報を見て購入するかどうかを決めているとのことです。そのためeBayでは、セラーがブランド公式ページで出品している商品へのリンクをSNSに投稿するようお勧めしています。SNSではぜひストーリーズも活用してください。ストーリーズで再生回数が最も多い動画のうち、3分の1はブランドが公開しているストーリーズです。効果的な動画を公開すれば、プロモーションの期待効果の半分は実現できるでしょう。

さらに、SNSのフォロワーには、eBayでの商品購入に利用できるクーポンを提供できます。この方法ならプロモーションにあまりコストをかけずにオーディエンスのロイヤリティ向上を図り、売り上げを拡大できます。

SNSで公式ページを開設していなくても、プラットフォームが提供しているターゲット広告ツールを使用すれば、そのSNSのユーザーにリーチできます。

SNSでは細かいターゲット設定が可能なため、どのオーディエンス層に対しても興味や習慣を踏まえてターゲットを絞り込んだ広告を作成できます。画像やコピーを変えて複数バージョンの広告を試し、ABテストを実施して最も効果的なバージョンを見定めてから、オファーを利用する可能性が高そうなバイヤーにだけその広告が表示されるようにします。当然ながら、このようなプロモーションにはかなり時間がかかるため、販売している商品の種類が多い場合には、SMM（ソーシャルメディアマーケティング）の会社や専門家に依頼して、ブランドの公式ページとターゲット広告の管理を任せることを検討してもよいでしょう。

Promoted Offsiteを利用することで、セラーは、外部サイト（Google）で潜在的なバイヤーに積極的にリスティング広告を表示する機会を増やすことができます。
セラーはeBay以外の外部トラフィックを獲得し、同時に全体的な売り上げを増加させることができます。

オンラインショッピングをする人は何を買うにしてもあまり即決しない傾向がありますが、ネット上のさまざまなサイトで同じ広告を目にすることで、購入に至る可能性があります。セラーの商品や類似の商品に興味を示した人に広告が表示されるようにするには、Googleマーケティング・プラットフォームやCriteoなどのダイナミックリターゲティング・プラットフォームを使います。こうしたシステムでは、最近セラーのサイトを訪問したユーザーや、セラーの取扱商品に似た商品を検索したユーザーが記録され、そのユーザーにセラーの広告が直接表示されます。余分な手間をかけずに商品を購入してもらえるように、こうしたユーザーをeBayストアに誘導しましょう。

Google検索エンジンの大きな特徴は、検索結果がBest Match（ベストマッチ）の順に表示されるという点です。eBayの検索でも、検索結果のランキングは同じ基準で決まります。Tips on Listing Optimization（出品の最適化に関するヒント）に従って商品を出品すれば、それだけで基本ルールに沿って出品を最適化できますが、そこからさらに改善することもできます。

少し時間はかかりますが、キーワードを選び出してテストし、最も効果が高かったキーワードを商品のタイトルと説明に盛り込みましょう。検索されることの多いキーワードを洗い出すなら、Googleキーワードプランナーが信頼できます（利用するにはGoogle広告アカウントが必要です）。意味的に関連性のあるキーワードを増やす場合、Googleの検索結果で1ページ目の最後にある「他のキーワード」に目を通せば、さまざまな情報やアイデアが得られます。

Mediascope社によると、インフルエンサーがおすすめ商品として紹介した場合、有料広告より効果が高くなる可能性があるとのことです。コラボレーションするインフルエンサーは、特定分野で活躍するオピニオンリーダーでも構いませんし、有名オンラインショッピング・プラットフォームで新製品や試供品を開封して商品レビューを行っている人でも構いません。

インフルエンサーを選んだら、レビューしてもらえるように商品を無料で提供するか（経験の浅い人やマイクロインフルエンサーの場合、普通はこれで十分です）、有料でのコラボレーションについて話し合います。

特定の顧客に割引きを提供してコンバージョン率をアップさせるには、クーポンを使いましょう。